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2025.06.23

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デジタルガレージ、TISと広島銀行が共同展開する地銀向けDXプラットフォームに、当社サービスを基盤とした請求書カード払い機能を提供開始

〜第一弾として広島地元企業の業務効率化と資金繰りを支援する「〈ひろぎん〉Smart Fine」に実装〜

<サービス連携のイメージ>

■協業の背景

中小事業者では、日常的な請求書管理や支払い管理等の経理業務において手作業が残るケースがあります。また、経理業務をシステム化した場合も、取引先が異なるサービスを利用していることから、データ連携がスムーズに行えずにアナログな作業が残るケースは少なくありません。
そのような経理業務の課題を解消し、中小事業者の資金管理の最適化を支援する、DXプラットフォーム「DX Connect Gate」を各地方銀行へ向けて展開するにあたり、デジタルガレージが展開するB2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」を基盤とした請求書カード払い機能(BIPS)を連携することで、従来の金融機関による融資とは異なるカードスキームを活用した簡便でスピーディな資金繰り手段を提供し、中小事業者のさらなる成長を後押しするものです。
そして、このたび「DX Connect Gate」プロジェクトの第一弾として、広島銀行が複数企業との協働により提供を開始する「〈ひろぎん〉Smart Fine」に、請求書カード払い機能を実装しました。

■地銀向けDXプラットフォーム「DX Connect Gate」の主な特長

■「〈ひろぎん〉Smart Fine」のサービス内容

(1)請求書DXサービス
・請求書を受取後、AI-OCR等を使いその内容を自動でデジタル化します。
・データの自動連携機能で請求書データを決済DXサービスに自動連携します。

(2)決済DXサービス(「DGFT請求書カード払い」を基盤としたBIPSを含む)
・請求書DXサービスにより自動連携された請求書データで、シームレスに決済・支払が行えます。
・請求データの一元管理ができ、業務の効率化や支払漏れの防止ができます。
・支払手段は銀行振込や請求書カード払い(BIPS)等、企業ニーズに応じ選択が可能です。
・これらにより、経理担当者は手作業による管理・支払処理が不要となり、簡単な一覧画面から、操作で振込手続きが完了します。

■請求書カード払いサービス(BIPS)が提供するメリット

・請求元へは銀行振込
最短3営業日後に、自社名義(買い手)で請求元の銀行口座に振込が行われます (いわゆる振込代行)。
・資金繰りの柔軟化
通常の銀行振込とは異なり、カード決済を活用することで、支払金額をカード決済の口座引落し日までに資金を用意すれば良いため、請求元へは指定日にお支払いができるものの、実質的に口座からの支払が延長でき、キャッシュフローの安定化が可能です。
・経理業務の効率化
カード払い情報を「〈ひろぎん〉Smart Fine」に統合することで、請求書データと決済情報の一元管理が可能になり、経理処理をシンプルにします。
・ポイント・キャッシュバックの活用
クレジットカード(ショッピング枠)の利用により、企業向けのポイント還元やキャッシュバック制度を活用できます。

(※1)本件BIPSの基盤となるサービス「DGFT請求書カード払い機能」について

「DGFT請求書カード払い」は当社グループ戦略「DG FinTech Shift」で重要な位置付けとなる、B2B市場向け決済サービスのさらなる拡大を目指す取り組みです。請求書の支払いを、銀行振込からクレジットカード払いに切り替えることで、利便性の高いカード利用による業務効率化と支払い期日の実質的な繰延による資金繰り課題の解消を実現します。取引先がカード決済に対応していない場合でも利用できます。季節要因による定期的な資金不足や突発的な資金調達など、中小事業者の資金繰りをサポートしています。

〈請求書カード払いによる繰延効果〉

■今後の取り組み

今後、TISと広島銀行は中小事業者(SME)のビジネス環境の変革とDX推進へ向け、各地方銀行とともに「DX Connect Gate」の提供エリアを順次拡張する予定です。この取り組みのもと、デジタルガレージはTIS、広島銀行と共同でマーケティングを行い、中小事業者の資金管理の最適化を実現する手段として、請求書カード払い機能(BIPS)の提供を広めていきます。
また、デジタルガレージは、より上流の経理等業務システム(ERP等)との連接を進め、SMEへ向け、請求書カード払いをシームレスかつシンプルに利用できる環境を提供していきます。

■会社概要

〈TIS株式会社〉
〈株式会社広島銀行〉
〈株式会社デジタルガレージ〉

<ご参考資料>
B2B決済市場へ向けた、当社サービス「DGFT請求書カード払い」の戦略的意義と位置付けについて

DGグループは、社会や産業構造が大きく変化する中、幅広い事業者のDXを牽引すべく、決済とデータ、テクノロジーを融合したグループ戦略「DG FinTech Shift」 を掲げています。本戦略のもと「シェア拡大」「新サービス開発」「収益構造の改善強化」「収益の多層化」の各側面に寄与する施策実行を通じて、より高次な成長を目指しております。
本リリースでご紹介するB2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」は、DGグループが25年に渡りサービスを提供してきた「B2C決済事業」に加え、より市場規模が大きな「B2B決済市場」への進出という戦略上重要な施策として2022年に開始したものです。

日本では企業間決済の最も多い決済手段は、銀行振込、口座振替、現金であり、4番手のクレジットカード決済は、支払いで38.9%、請求で22.2%に留まるという調査結果があります。銀行振込決済においては請求者側にとっては「与信審査」「貸し倒れや支払い遅延」といった課題感があり、請求書業務にも多くの時間が割かれています。また、支払い側にも「資金繰り」「キャッシュフロー」といった課題が多く挙げられます。現在、約1,400兆円規模とも言われるB2B決済領域において、これらの課題解決に寄与する、キャッシュレス決済・DX・資金繰りをシームレスに提供するFintechサービスが求められています。

このような背景のもと、DGグループはB2B取引において、B2B決済サービス「DGFT請求書カード払い」により、クレジットカード決済を安定したシステム基盤で提供しています。また独自の与信モデル構築やファクタリング、他サービスの拡充、さらに、業務効率化SaaSサービスと決済のシームレスな連携をDGグループの持つテクノロジーと銀行・クレジットカード会社・商社・業務用アプリケーション提供会社・SaaS企業とのパートナーシップの有効活用を通じ、B2B取引の多種多様な課題の解決に寄与する、新たな決済インフラサービスの提供を目指しています。

また、DGグループは「DGFT請求書カード払い」事業を手始めに、クレジットカードおよびその取引データを活用した資金繰りや事業効率の改善などに資するサービス群の事業を開発しB2B市場のDXを推進します。