2025.12.26
ニュース
デジタルガレージ、「請求書カード払い協会」に初期参画事業者として参画
安心・安全な「請求書カード払い」(BIPS)取引環境を目指し、幅広い事業者のDXを促進
株式会社デジタルガレージ(東証プライム 4819、本社:東京都渋谷区、代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO:林 郁、以下、デジタルガレージ)は、一般社団法人キャッシュレス推進協議会(以下、キャッシュレス推進協議会)が本日付で策定した「請求書カード払い取引ガイドライン」(以下、ガイドライン)、および、ガイドラインの運用を担う組織である「請求書カード払い協会」に初期参画事業者および設立時役員として携わり、参画したことをお知らせいたします。
当社は、本件の企画準備段階から参画し、今後は本協会の活動を通じ、安心・安全な「請求書カード払い」(BIPS:Business Invoice Payment Service)取引の実現・維持を目指すとともに、幅広い事業者の事業成長、DX推進に貢献してまいります。
■「請求書カード払いガイドライン」策定・「請求書カード払い協会」設立の背景
請求書カード払い(BIPS)は、キャッシュレス決済で支払いたいバイヤーとキャッシュレス決済での受付を導入していないサプライヤーをつなぐサービスとして、その利用が進んでいます。一方で、本サービスの提供自体に関する明確な法規制が存在しないことから、貸金業あるいは為替取引の該当性についての議論も存在します。この点、2024年度の金融審議会での議論においても、個別のサービスの枠組みに照らして判断する必要があるとされつつ、金融庁において2025年4月2日に「立替サービスの貸金業該当性に関するQ&A」(※1)が公表される等、一定の判断材料が示されています。
また、請求書カード払いは、関係する事業者が多岐にわたり、その役割分担も複雑化していることから、業界全体として、調和の取れた決済環境の整備が求められておりました。
キャッシュレス推進協議会、および、BIPS事業者、決済事業者等、BIPSに関わる様々なステークホルダーは、このような普及の状況と法規制に関する議論の状況も踏まえつつ、2023年度よりガイドラインの策定を通じた、安全・安心なキャッシュレス環境の整備に取り組んでまいりました。
ガイドラインでは、BIPS事業者、BIPS事業者に対してキャッシュレス決済サービスを導入している決済事業者(アクワイアラ)、バイヤーにキャッシュレス決済手段を提供している決済事業者(イシュア)を対象に、行為規制も含めた遵守いただきたい事項を記載しています。なお、ガイドラインは、本日公表したことを受け、2026年6月26日に実際に適用(施行)されます。
今後、請求書カード払い協会にて、ガイドラインの運用、改訂等について検討していくとともに、請求書カード払いに関する事業者間の対話、課題解決に向けた検討についても積極的に進めてまいります。
ガイドラインの内容、ならびに、請求書カード払い協会の活動内容、初期参画事業者等詳細については、キャッシュレス推進協議会による発表をご参照ください。
▼キャッシュレス推進協議会 「請求書カード払い取引ガイドライン」
https://paymentsjapan.or.jp/announcement/20251226_bips/
※1 金融庁 2025年4月2日「立替サービスの貸金業該当性に関するQ&A」https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/qatatekae.pdf
■「請求書カード払い」(BIPS:Business Invoice Payment Service)について
BtoB取引において、サプライヤー(売り手)から発行される請求書等に基づき、バイヤー(買い手)からキャッシュレス決済手段による支払いの依頼を受け、サプライヤーへの支払いを代行するサービスです。
なお、このたびのガイドライン策定、協会設立にあたり、本サービスの日本語名称を「請求書カード払い」、英字略称を「BIPS(Business Invoice Payment Service)」、本サービスを提供する事業者を「BIPS事業者」と呼称することとなり、ガイドライン等では本文言が使用されています。
また、デジタルガレージでは、2022年より、BtoB決済サービス「DGFT請求書カード払い」を提供しております。
■「DGFT請求書カード払い」について
BtoBの商流において支払い先がクレジットカード払いに対応していない場合でも、受け取った請求書の支払いをお持ちのクレジットカードで決済でき、支払い先に対してはユーザー名義で立替振込をさせていただくサービスです。JCB/Visa/Mastercard®/ダイナースクラブのカードがご利用可能です。支払い方法を銀行振込からクレジットカード払いに切り替えることで、実質的な支払い期日を最大60日程度繰延できることから、一時的な資金不足や繁忙期の仕入れコストなど、中小事業者の資金繰りの課題を解消します。2022年10月のサービス提供開始以来、AI-OCRによる「請求書自動取り込み機能」や、電子帳簿保存法に対応した「受取請求書の管理機能」、外部システムと請求書をシームレスに連携する「API連携機能」を提供するなど、継続的な利用者の利便性向上に努めています。
サービス紹介サイト: https://lp.dginvoice.jp/
デジタルガレージは今後も、「DGFT請求書カード払い」および、請求書カード払い機能(BIPS)の提供を広めるとともに、「請求書カード払い協会」設立に携わった事業者の立場から、業界内における「請求書カード払い取引ガイドライン」の遵守を広げ、安全な請求書カード払い取引による、多くの事業者のビジネス成長に貢献してまいります。
<会社概要>
- ■株式会社デジタルガレージ
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代表者:代表取締役 兼 社長執行役員グループCEO 林 郁
所在地:東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル
設立:1995年8月
事業内容:パーパス「持続可能な社会に向けた “新しいコンテクスト” をデザインし、テクノロジーで社会実装する」のもと、社会インフラを担う国内最大級の決済代行事業者として、多様な総合決済プラットフォームを提供する決済事業を有しています。またデジタル・リアル領域においてワンストップでソリューションを提供するマーケティング事業、国内外の有望なスタートアップやテクノロジーへリーチするスタートアップ投資・育成事業などを展開しています。
URL:https://www.garage.co.jp/